シックハウス症候群の原因といえば、真っ先に思い浮かぶのが
建材や家具などに含まれる化学物質。しかし、実はそれだけではありません。
マンションリフォーム研究所スタッフの近藤です。
症状がひどくなることがあるんです。
■『湿気』
「スギ花粉の時期が終わったのに、鼻水やくしゃみが止まらない。
ボーっとしたり、ワケも無くイライラする…」
その症状は、シックハウス症候群かもしれません。
梅雨時期は、湿度が高い日が続きますよね。
室内の湿度が高いと、ダニやカビが繁殖します。
ダニやカビは、化学物質と同様にシックハウス症候群の原因になるんです。
■エアコンの風、大丈夫ですか?
エアコンをつけた時、カビ臭さを感じたなら、
それはカビの胞子がまき散らされた合図です。
すぐに窓を開けて換気しましょう。
風の通り道を考慮して開けると、効率良く換気できます。
24時間換気システムがあるなら、
常に稼働させて空気を循環させ続けましょう。
エアコンを使うと、夏でも結露が発生することがあります。
壁内や天井内など、目が届かない場所の結露を防ぐためにも
換気システムは欠かせません。
■部屋干しは要注意
この時期、雨や虫を避けるため洗濯物を室内に干す機会が増えます。
気密の高い住宅は、洗濯物の水分の逃げ場が無いので
カビのリスクが高まります。部屋の広さに合った除湿機を使用するなど、
適切な湿度管理をしましょう。
■通風と掃除
ダニは、死骸もフンも症状悪化の原因になります。
湿度が高い時期は、いつも以上にこまめな掃除が必要です。
また、家具の後ろや押し入れは空気が淀みやすく、湿度が高くなりがちです。
ダニやカビのリスクも多い場所です。
家具と壁の間を少し広げ、通風と掃除を心がけましょう。
カビやダニに焦点を当てましたが、 夏は、殺虫剤や制汗剤、脱臭剤などを
室内で使う機会が増えます。 そこに含まれる化学物質もまた、
シックハウス症候群の原因になる恐れがあります。
汗は、体内に取り込まれた化学物質などの毒素だけでなく、
老廃物も排出してくれます。体温調整もできるので、熱中症予防にも役立ちます。
適度な運動や入浴などで汗をかき、この夏を元気に乗り越えたいですね!