『セールスマン』と聞くと、必要のないものまで売りつけられそうで、
つい身構えてしまいませんか?
マンションリフォーム研究所スタッフの近藤です。
しかし、もし必要のない職種なら淘汰されているはず。
なのに、今も必要とされているのには理由があります。
彼らには、こんな役割が求められています。
1.「情報を提供する」
毎日のように、家づくりに関する新しい情報が出ています。
お客様は、それらすべてのチェックはできません。
お客様のニーズを知り、役立つ情報を提供することは
セールスマンにとって大切な仕事です。
2.「知識を所有する」
セールスマンは、自分がセールスする商品の専門家です。
自社の家づくりがどんなメリットやデメリットをもたらすか、
わかりやすく説明することができます。
3.「消費を刺激する」
人は、さまざまな種類の商品やサービスに関心があります。
しかし、予算や罪悪感などの理由で欲望を満たそうとしません。
不景気と言われる今、まさにそんな状況ですよね。
景気を良くするためには購買意欲を高めることが大切。
「買いたい!」「欲しい!」という気持ちを目覚めさせることも、
セールスマンの役割です。
4.「サービスの提供」セールスはサービスです。
お客様の望みに気づき、満足してもらえるサービスを提供すること。
そうすることで、末永いお付き合いができます。
本来、これらの役割を行う時、セールスマンは自分本位になってはいけません。
常に相手の利益を優先させなければいけません。
しかし実際は、自分本位のセールスマンが少なくありません。
そのため、「セールスマン=押し売り」というイメージを持ってしまいがちなんです。
優秀なセールスマンは聞き上手です。なぜなら、お客様の話をじっくり聞かないと
どんな家づくりをしたいのかがわからず、
役立つ情報を提供できないからです。
自社の家づくりが相手に
どんなメリットをもたらすかを説明する時、
彼らは子供やお年寄りでも理解できるように話します。
そして、もし自社の家づくりが相手にメリットをもたらさない場合、
それをきちんと伝えることもできます。しかし、残念なセールスマンは、相手の話を最後まで聞きません。
相手のニーズが分からない状態で、「他社と比べてこんなにすごいんです」
と競合に勝ち抜こうとします。この視点だと、主役は自社ですよね。
自社に利益をもたらすためだけの存在だと
公言しているようなものです。
セールスは、
相手に必要のないものまで売り込むことではありません。
売って終わりでもありません。
家づくりの場合、引き渡し後の付き合いは
数十年になります。売ってからが本当の始まりです。
話は変わりますが、スポーツマンシップという言葉がありますね。
これは、フェアプレーの精神を発揮して、勝ってもおごらず、負けてもくじけず、
競技のルールを守って最後まで全力を尽くして戦う、と言う意味です。
このスポーツマンシップの発揮された競技は、プレーヤーにも観客にも、
それぞれの心に強い印象と感動を与えます。
セールスマンシップという言葉もあります。
その意味は「相手にとり利便であるものと信ずるものを相手に説きすすめ、相手に満足を与える」
というものです。業者によって、専業で営業担当者を置く場合もあれば、
代表者や大工が兼任している場合もあります。そのスキルも様々です。
あなたの担当者は、セールスマンシップを研鑽し続けている人であってほしいですね。