入浴は、身体を清潔に保つだけでなく、心身のリラックスに欠かせない生活習慣です。
マンションリフォーム研究所スタッフの近藤です。
人によっては、・親子の会話 ・ダイエット ・疾患の療養
などに重宝しているかもしれませんね。
しかし浴室は、家の中で最も事故が多い場所です。
今の時期は、ヒートショックも心配。
幸せな空間を安心して楽しめるよう、浴室づくりについて考えてみましょう。
「 浴室の安全対策 」
厚生労働省の研究班の調査によると、
救急車で運ばれた患者数から推計した入浴中の事故死の数は
年間約 1 万9,000人とされています(死因が溺水以外の疾病等と判断されたものを含む)。
入浴中の事故死は冬季に多く、
12月から2月にかけて全体の
約5割が発生しています。
また、入浴中の事故は、
ほとんどが浴槽内で起きています。
これは、熱い湯に肩まで漬かるという日本固有の入浴スタイルが
影響していると考えられています。
■消費者庁からの注意喚起
1.入浴前に脱衣所や浴室を暖めましょう。
2.湯温は41度以下、湯に漬かる時間は
10分までを目安にしましょう。
3.浴槽から急に
立ち上がらないようにしましょう。
4.アルコールが抜けるまで、
また、食後すぐの入浴は控えましょう。
5.入浴する前に同居者に一声掛けて、
見回ってもらいましょう。
■『やけど』対策も
高齢になると、若い頃に比べて皮膚が薄くなります。
運動機能や感覚機能が低下するため、入浴時にやけどすることがあります。
それを防ぐために、
・脱衣所・浴室暖房により、寒さによる感覚機能の低下を和らげる
・自動温度管理ができる浴槽にする
・湯と水が別々の蛇口から出るのではなく、
一つの蛇口から適温の湯(水)が出る混合水栓にする
などの対策を検討しましょう。これらは
子供だけで入浴する時の事故防止にも役立ちます。
交通事故より身近で、交通事故より死者が多いのが浴室での事故。
癒しの空間を安心して利用できるよう、安全対策をしておきたいですね。
■どんなドアにします?
「浴室で家族が倒れた!」そんな時、内開きのドアだと
脱衣所側から開けられない場合があります。
浴室側からしか開錠できないドアだと、すぐに救助できません。
背が低い人は、高い位置にあるドアロックを利用できません。
安全で快適な浴室ドアとはどんな条件を
満たしているものでしょうか。
家族みんなで考えてみたいですね。