文部科学省は、一年おきに『子供の学習費』を調査しています。
マンションリフォーム研究所スタッフの近藤です。
その目的は、『公財政支出の状況と合わせることで、
教育支出の公私負担割合を把握する』
『家計負担支援の諸施策検討に必要な基礎データとする等、
教育に関する国の諸施策を検討・立案するための
基礎資料を得る』の2点です。
最新のデータは先月公表されました。ライフプラン作成の際、教育費を予想するのに役立ちそうです。
■28年度『学習費総額』の実態
公立幼稚園 23万4千円 私立幼稚園 48万2千円
公立小学校 32万2千円 私立小学校 152万8千円
公立中学校 47万9千円 私立中学校 132万7千円
公立高等学校(全日制)45万1千円
私立高等学校(全日制)104万円
公立幼稚園と高等学校(公私立ともに)は、前回調査より増加。
私立幼稚園は減少。その他は、前回とほぼ同じです。
■『学校外活動費』の実態
学校外活動費とは、学習塾や習い事などに必要な費用のことです。
公立・私立を問わず、進学が近づくにつれて増加しています。
一方、高等学校(全日制)では第1~2学年での支出額が増加し、
第3学年との支出差が縮小する傾向にあります。
ちなみに、学校外活動費を学年別に見ると、最も多いのが
公立では中学校第3学年の約41万6千円、私立では小学校第6学年の約76万4千円です。
■幼稚園から高校までの15年間の総額
幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間の総額は以下の通りです。
・全て公立に通った場合・・・約540万円(前回 約523万円)
・全て私立に通った場合・・・約1,770万円(前回 約1,770万円)
・幼稚園だけ私立、小・中・高は公立・・・616万円
・高校だけ私立、幼稚園・小・中は公立・・・716万円
・幼稚園と高校が私立、小・中は公立・・・792万円
・幼稚園・小・高は私立、中学校だけ公立・・・1,047万円
なお、日本学生支援機構の「平成26年度学生生活調査」によると、
大学学部(昼間部)の1年間の学費は、
国立・・・ 647,700円
公立・・・ 666,300円
私立・・・1,361,600円となっています。
この『学費』とは、授業料、その他の学校納付金、
修学費、課外活動費、通学費の合計額です。
■受験シーズンの思い出
「公立高校の合格発表日が滑り止めの高校の入学金納付締切日」
ということで勤務先を休んだ知人。
不合格なら、その日の内に銀行から振り込まなければなりません。
でないと、大切な一人娘さんが通える高校が無くなります。
人生であんなにドキドキした一日は無かったとか。
今年も、すでに私立高校の入試が始まっていますね。
この時期になると、いつも思い出してしまうこの話。
勤務先には同じ経験をしたお母さん方が多かったようで、
翌日に合格を報告した際は、皆も大喜びだったそうです。