2006年に消防法が改正され、すべての住宅に火災警報器の設置が義務付けられました。
マンションリフォーム研究所スタッフの近藤です。
住警器(住宅用火災警報器)の電源は、
・家庭用電源を使い、コンセントに差し込むタイプ
・電池を使うタイプの2種類で、設置が簡単な電池式の方が人気があります。
ところでこの電池が何年持つかご存知ですか?
答えは『10年』です。(1~2年という機種もあります)
住警器設置のピークは2008年で、その数は2240万台に上るとか。
なお、電池切れや故障の際は警報音が知らせてくれます。
警報音はメーカーによって異なりますが、音声機能があるタイプの場合、
「電池切れです」「故障です」といったメッセージが流れます。
同時に、警報ランプも点滅します。住警器本体のセンサーには寿命があります。
その目安は『10年』です。なので、電池だけでなく本体も交換する方が安心です。
その際、天井に設置するタイプから壁掛けタイプに切り替えたり、
耳や目の不自由な家族がいるなら音や光の出る補助警報装置を増設するのもいいですね。
家族が別々の部屋で過ごすことが多いなら、
火災を感知した住警器だけが警報を発する『単独型』から
連動設定を行っている全ての住警器が警報を発する『連動型』への変更も検討したいものです。
最後に、一つだけ気を付けてほしいことがあります。それは、悪質訪問販売です。
交換時期が迫る住警器の増加を狙って、訪問販売が増える可能性があります。
消防庁に報告のあった事例によると、高齢者の被害が多発しています。
もし騙された場合、その地域を管轄する消防署や消費生活センターに相談しましょう。
住警器はクーリングオフの対象商品なので、購入の申し込みや契約書面を受け取った日から8日以内なら
無条件で契約を撤回することができるので、迅速に対応すれば大丈夫です。
いい機会なので住警器の取扱説明書を探してみましょう。
もし見当たらなくても大丈夫。メーカーのホームページで確認できます。
次に、実際に自宅の住警器に触れ、作動確認をしてみてください。
この時、不安定な椅子に乗って点検するのは危険です。
高さに余裕のある、安定した脚立を利用しましょう。
なお、住警器は通販やホームセンターでも購入できます。
買い物ついでに相場や性能をチェックしておくのもいいですね。