新居での生活が始まると、
それまでの暮らし方や生活環境が変わるため、
疲れが溜まって体調を崩すことがあります。
こんにちは!
2006年から自然素材の家づくりを名古屋地区で続けている
マンションリフォーム研究所の中尾奈津絵です。
引っ越しや片付けなど、体力勝負の場面も多いですし、
しばらくして体調が回復すればよいのですが、
何か月もだるさなどの体調不良が続いたり、
些細なことでイラッとするようになったら要注意です。
なぜなら、それはシックハウス症候群かもしれないからです。
■症状
シックハウス症候群は、頭痛、めまい、目・鼻・のどの不調などの
身体の不調だけではなく、「何となくイライラする」
「気分が落ち込みやすい」など、精神的な不調が発生することもあります。
症状が多岐にわたるため、
自身がシックハウス症候群だと気づかないまま苦しんでいる方もいるそうです。
『特定の部屋にいる時だけ体調が悪くなる』
などの自覚症状があるなら、
シックハウス症候群を疑った方が良いかもしれません。
■窓を開ける換気のほかに気を付けたいこと
・24時間換気システムは常に稼働する
・エアコンや暖房器具などのフィルターは、こまめに掃除する
・ファンヒーターなど、室内に排気を放出する暖房器具を見直す
・防虫剤や消臭剤などを閉め切った場所で多用しない
・化粧品や香水、整髪料なども原因になることがあるので注意する
・観葉植物の土に殺虫剤が含まれている場合、安全な土に交換する
・プラスチック製の鉢は揮発性有機化合物を発生する恐れがあるので、
観葉植物を置く場所や鉢の素材に注意する
・新しく購入した家具やカーテン、絨毯などのニオイが気になる間は、
いつも以上に換気を心がける
・室内でタバコを吸わない
・フローリングのワックスは、シックハウス対策用の製品を選ぶ
■暮らし方の変化が発見を遅らせることも
ペットを飼う、寝具を布団からベッドに替える、和室を設ける、
家具や家電を買い替える、などのように、
新築をきっかけに暮らし方を変える方は少なくありません。
そんな暮らし方の変化がシックハウス症候群を招くことがあります。
引っ越し疲れなど、新生活ならではの体調不良と勘違いし、
「新居での生活に慣れていないから体調が悪いのかも」
と様子を見ている間に悪化するかもしれません。
新居での暮らしが始まってしばらくは、
いつも以上に家族の健康管理を意識しましょう。
■ドライクリーニング
ドライクリーニングした衣類には溶剤が残っていることがあります。
そのため、そのまま室内で保管すると溶剤が空気中に溶け出し、
シックハウスの原因になる恐れがあるんです。
クリーニング屋さんから戻ってきた衣類は、
風通しの良い屋外でニオイが無くなるまで陰干しして、
室内の空気を汚さないようにしましょう。
袋やカバーの内側に溶剤が付着している恐れもあります。
必ず外して収納しましょう。