全ての業者が同じ方法で金額を表示してくれると助かるのですが、
なかなか難しいですよね。
マンションリフォーム研究所スタッフの近藤です。
「総額表示で分かりやすかったけど、『総額』に含まれない必需品があったなど、
金額に関する後悔は多いものです。そんな時に役立つのが
「住める状態にしていくらですか?」という質問です。
極端な話、キッチンや浴槽が無くても『家』としてみなされます。
しかし、一般の人にとって「住める状態」という環境はそうではありませんよね。
キッチン・浴槽・トイレは無い方が不自然。
地上デジタル放送を見るためのアンテナは、設置されていて当たり前。
照明やカーテンなどが無い生活なんて考えられません。
ということで、もし金額を比べたいのなら
「住める状態にしていくらですか?」と尋ねてください。
総額や広さに大きな違いが無い場合はどうしましょう。
見た目が安っぽくない方が良いのでしょうか。
それとも、性能が優れている方が良いのでしょうか。
明確なこだわりがあるのなら選ぶのは簡単です。
しかし、特にこだわりがないのなら難しいことでしょう。
それなら、「住み始めてからの費用は?」という視点で考えてみてください。
断熱性が劣る住まいは、冷暖房の費用が増えます。
冬が訪れる度に結露対策に追われます。
呼吸器系が弱い家族がいるなら、結露によるダニやカビが原因で体調を崩し、
医療費が増えるかもしれません。寿命の短い屋根材や外壁を使用したために、
築後10年を待たずに張り替える羽目になるかもしれません。
(全体をリフォームする場合、費用は100万円以上発生します)
このように、数十年単位の費用を比較してみましょう。表示方法が違う業者は同じ土俵では比べられません。
新築時の費用が同じ程度な場合も比べられません。
金額の比較で困った時は、この2つの視点を思い出してくださいね。